塾講師が感じるオンライン授業のメリットとデメリットとは

コロナ禍を背景に、学校だけでなく塾や習い事でもオンライン授業が急速に普及しました。

しかし、必要に駆られてオンライン授業を始めたものの、受講する上で様々なデメリットに直面した方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、ベテラン講師側からみたオンライン授業のメリットとデメリットを明確にした上で、オンライン授業をうまく活用するための方法などについて詳しく解説します。

オンライン授業への不安が解消され、スムーズなオンライン授業の実現に役立ちますので、ぜひ最後までご覧ください。

オンライン授業の種類と内容

オンライン授業には、大きく分けて以下の3つがあります。

1.同時配信授業

通常の対面授業と同じように講師が行う授業を、リアルタイムで同時配信します。生徒は通塾の必要はありません。双方向型のため、質問や他の生徒との交流なども可能です。後日、アーカイブ配信される場合は、後から何度でも視聴できます。

2.オンデマンド授業

あらかじめ用意された講座を配信します。双方向性はないため質問などはできませんが、編集された授業内容のため、ライブ授業よりも無駄がなくわかりやすく、間違いなどもほぼありません。何度でも繰り返して視聴できます。また倍速で視聴して時短することも可能です。

3.ハイフレックス授業

塾で対面授業を行い、それをリアルタイムに配信し、後日アーカイブ配信も行われる①と②の複合タイプです。生徒はスケジュールや体調など自分の状況に合わせて自由に、通塾して受講するか、家で受講するか、後日配信を視聴するかを選べます。

オンライン授業のメリット

オンライン授業の主なメリットとして、「通学などの移動コストや時間がかからない」「何度でも繰り返し受講できる」「場所と時間に縛られずに配信・受講できる」といった点が挙げられます。飛沫感染を防ぐといったコロナ対策以外にも、オンライン授業にはメリットがあるのです。

オンライン授業には以下のメリットがあります。

1.遠隔からでも講師の授業を受けられる

2.通塾の移動コストを節約できる

3.通塾にかかる時間を節約できる

4.自分のペースで授業を進めることができ、わからないところは繰り返し視聴できる

5.感染症のリスクが低い

オンライン授業のデメリット

オンライン授業は利便性が高くメリットも多いのは事実ですが、オンライン特有のデメリットも存在します。

1.通信環境や端末への配慮

とくにLive配信の場合は、通信環境や端末の不具合が生じると授業を行えなくなる恐れがあります。

講師側の通信環境や端末が安定していても、生徒側が不安定だとスムーズな授業は行えません。

例えば、講師側が早い通信回線を使用していても、生徒側が遅い回線を使用していれば、遅い方に依存してしまうのです。

そのため生徒側の環境への配慮は欠かせません。状況によっては生徒側の環境を1から整える必要まで生じます。

対策としては、

・事前の接続テストをしておく

・余裕をもった授業スケジュールにしておく

などの2点です。

あらかじめオンライン授業当日(本番)と同じ環境での接続テストを行います。

接続テストでは映像や音声の確認はもちろんのこと、本番のオンライン授業で使用するツールや機能を一通り確認する必要があります。

また、主な通信方法である「有線LAN」「無線LAN」「ポケットWi-Fi」のなかでは、有線LANが最も安定します。もし通信が不安定な生徒がいた場合は、通信方法を確認の上で有線LANへの切替えを提案するとよいでしょう。

2.オフライン授業以上に集中を促す必要がある

オンライン授業は、オフライン授業に比べて生徒の集中が散漫になりがちです。

また、あるアンケート結果では、生徒が挙げたオンライン授業のメリットに「授業と関係ないこともできる」との声がありました。

講師側による規制は困難なため、授業内容を工夫することで生徒をより引き込んでいく必要があるといえるでしょう。

対策としては、

・双方向のオンライン授業を目指す

・適度に休憩やアイスブレイクを入れる

などの2点です。

双方向のコミュニケーションによりオンライン授業への集中力を持続させましょう。
細かく内容を区切り、メリハリをもたせながら適度に休憩を入れることも大事です。

オンライン授業は、意識しないと講師側から生徒へ一方向の伝達になりがちです。生徒は受け身になると集中力がつづきません。

開成ゼミナールのオンライン授業

開成ゼミナールでは、教室での授業をリアルタイムで配信する同時配信授業を取り入れております。授業参加型で端末を通しての質疑応答も可能ですので、実際に教室で授業を受けている感覚で参加することができます。
その場合、授業で使用する教材はデータボックスを使用し、各家庭からでもプリントアウトできるよう体制を整えております。

個別メールにてパスワードやスケジュール、データのURL等を指示するのでオンラインでもスムーズに授業を受けることが可能です。

確認テスト等については後日、塾にて受験するようにしております。

私たち開成ゼミナールの講師陣は学習指導だけではなく、熊高・済々黌・第二・第一の四高受験合格を目指す、生徒一人ひとりの体調面や精神面までしっかりとサポートする体制を整えております。当塾へのお問い合わせはお電話またはお問合せフォームからから承っておりますのでお気軽にご連絡ください。

開成ゼミナールへのお問い合わせはこちらから