テストは必ず見直そう!間違い直しの重要性を解説
定期テストなどが返却された後、間違い直しを行っていますか?
点数に一喜一憂して、終わっている方も多いのではないでしょうか。よく「テスト後には問題の解き直しをした方が良いでしょうか?」と質問を受けることがありますが、これに関しては「やった方が良い」でしょう。
間違えたところをきちんと復習していくかどうかで次のテストの点数が変わってきます。
今回は間違えた問題に対してどう取り組んでいけば良いのかを解説いたします。
間違えた問題をそのままにしてませんか?
点数だけに気をとられて、結果だけ見て一喜一憂するのは、生徒の「あるある」話だと思います。
テスト中は答えが思い出せずに必死に考えるものの、いざテスト結果が返ってくるとそのままほったらかし。しかし、それでは当然ながら学力は向上しません。
間違えた問題は必ず解き直しをするようにしましょう。
中間テストや期末テストであれば、学校でも先生によっては授業の中に復習と解説の時間が設けられることもあるかもしれません。
しかしそれらは基本的に一回限り。中間テストや期末テストでは模試のような応用的な問題よりも、教科書に沿った基礎的な問題が多くなります。そのために学校での定期テストで間違えた問題は必ずわかるようになるまで復習するようにしましょう。
間違えた問題を分類分けする
間違えた問題は以下の3つに分けることができます。
・ケアレスミス
・どうしても思い出せなかった問題
・応用問題で全く分からなかった問題
1.ケアレスミスした問題の復習
ケアレスミスに関しては数学の計算や、英語のスペルミスなどが多く該当するでしょう。
受験は一点を争う世界。 ケアレスミスで不合格になったら悔やんでも悔やみきれません。
ケアレスミスした問題の復習についても三種類に分けることができます。
■問題の読み間違い
問題の読み間違いについては「何が問われているのか」「どう答えれば良いのか」の2点を意識することが大切です。
たとえば【問:この文章の内容に合っているものを次から二つ選び記号で答えなさい。】
よく見るタイプの問題だと思います。 これを先ほどの2点を意識して見てみると
「この文章の内容に合っているもの」=A を「次から二つ選び記号」=B で答えなさい。
となります。
これを設問ごとに正確に理解して問題に取り組まないと問題の読み間違いを防ぐことはできません。
テストであればAとBの部分に下線を引いていくようにしましょう。
ケアレスミスの根本的な原因は「思い込み」です。そのため、ケアレスミスを防ぐためには意識だけでなく必ず「動作」を交えることが大切になってきます。
■暗記ミス
暗記ミスに関しては普段からの暗記が大切になります。テキストと照らし合わせて「正確に覚えられているか」を定期的に確認していくことが大切です。
ただ、テスト本番ではそうもいきません。 テストが時間内に一通り解き終わって、時間が余ることもあるでしょう。
問題用紙に落書きして時間をつぶすのではなく、単語の間違いのようなケアレスミスがないかをもう一度確認していくように見直しをしていきましょう。
■計算ミス
カンタンな計算ほど頭の中で解いて終わりになりがちですが、文章題になると複数の計算を組み合わせて解を求めるものが多く、計算ミスも発生しやすくなります。
2.どうしても思い出せなかった問題の復習
この場合は、テスト終了後すぐに復習することができるでしょう。復習は問題を解いてからできるだけ早く行うようにしてください。
特に社会や英語などでの単語のド忘れや思い出せなかったものは一人でも復習しやすいです。
復習は基本的に何度も繰り返すことが大切ですが、初回の復習だけでも早く取り掛かっておくと、記憶の定着もより効率的に行うことができます。
3.応用問題で全く分からなかった問題の復習
定期テストではこの種類の問題が出るケースはほとんどないと思うのですが、模試では出題されるケースがあります。明らかに学校のレベルをはるかに超えるような難問です。
「超難問」「奇問」に関しては取り組む価値のあるものかどうかをしっかり吟味してください。
受験を制するには「捨てる勇気」も必要になります。
間違えた問題の復習が一番大切
あらゆる問題に慣れようとしてやみくもに問題量を多くこなそうとする生徒がたまにいらっしゃいますが、一番大切なのは間違えた問題の復習です。
どれだけ多くの問題に取り組んでも、それだけでは成績アップは保証されませんが、間違えた問題を無くしていけば、確実に成績はアップしていきます。
テスト直しをすると得られる効果
テスト直しをすることで得られる効果は主に以下の3つです。
①なぜ間違えたのかが分かり、同じ問題が出てきても解けるようになる
②復習をする習慣がつき、テスト勉強の要領がわかるようになる
③受験勉強をするときに、自分が間違えやすい問題がわかるようになり、勉強の効率が上がる
1.なぜ間違えたのかが分かり、同じ問題が出てきても解けるようになる
これは、「間違えた問題の分析」にあたります。
間違えた問題を分析すると、
・解法がわかっていなかった
・用語・公式を覚えきれていなかった
・誤字・計算ミス
など、パターンに分けることができます。
パターンに分けることで、同じような問題を習ったとき、自分の中で注意しないとという感覚が芽生えます。
2.復習をする習慣がつき、テスト勉強の要領がわかるようになる
テストの間違い直しをしていると、わからない問題の解き方を調べます。
この調べるという行為を繰り返すことで、自然と復習につながっていきます。
テスト勉強はテスト前に勉強することではなく、わからないと思った時にやり直したり、調べたりして内容を再確認し、知識として身につけることを指します。
つまり、復習する習慣が身につけば、テスト前に急いで勉強するということが減っていき、よりたくさんの問題に触れることでテストの点数アップが見込めるのです。
3.受験勉強をするときに、自分が間違えやすい問題がわかるようになり、勉強の効率が上がる
1.で間違えた問題を分析することで同じような問題を習ったとき、自分の中で注意しないとという感覚がつくというお話をしましたが、これが勉強の効率アップにつながります。
受験勉強は今まで習った全範囲です。
1年生の最初から1つずつ確認していると、時間がたりません。
自分が間違えやすい問題を知っておくと、優先順位を付けて勉強できるようになります。
そうすると、間違えやすい問題は重点的に、もう理解できている単元は軽めに勉強できます。
すべての単元に同じ時間をかけるよりも、密度濃く、効果的に勉強することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は間違い直しの重要性について解説させていただきました。
たくさんの問題を解き覚えるためにやみくもに問題量をこなすのではなく、一番大切なのは間違えた問題の復習です。
間違えたところをきちんと復習し、その都度覚え直すことで成績は確実に伸びていくでしょう。
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