ベテラン塾講師が教える!成績を伸ばす方法【理科編】

はじめに

理科は『身近な世界』を感じることができる、実に興味深い科目です。例えば花や植物、動物や昆虫、空の星座や天気…だれでも一度は理科に関することに興味を持ったことがあると思います。また、それを起点に理科の勉強が好きになったという人も多いのではないでしょうか。

反面、理科の成績が上がらなくて悩む生徒さんも少なくありません。「物理と化学は得意だけど生物が全然できない」「地学がどうしても興味が持てない」など、苦手意識を持つポイントはそれぞれあると思います。

国語編、数学編の時にも述べましたが、どんな人間でも「得意なもの」「苦手なもの」があります。学校で学ぶ教科においても「得意な科目」「苦手な科目」があっても、それは決しておかしいことではありません。

ただ、これから受験に向かっていくことを考えれば、得意・不得意関係なく、全ての科目で点数が取れた方がいいのは間違いありません。得意な科目はより点数が取れるように、苦手な科目は「何が、なぜ苦手なのか」しっかり理解して、苦手な要素を克服しながら、点数が取れるように学習していく方が良いし、そうするべきだと思います。

今回は、学習塾の講師として多くの生徒さんの学習を指導してきた立場から「理科の成績が上がらない…」「理科のテストの点数が取れるようになるには?」と悩んでいる生徒さん、ご両親の方へ、解決の糸口になるようなポイントを解説していきたいと思います。

理科の成績が上がらない理由はなぜなのか?

【ポイント1】理科は「総合力で勝負する科目」であることを理解して学習しないと苦手になりやすい

理科が苦手、成績が上がらないという生徒さんの中には、理科という科目を「暗記科目」と思っている生徒さんがいます。実はこれが躓きを生むポイントなのです。

理科の問題を解くためには確かに暗記は重要です。しかし、それと同時に計算力と読解力も求められます。理科は3つの要素を組み合わせた「総合力で勝負する科目」であり、理科の成績が上がらない生徒さんは暗記力・計算力・読解力のいずれかが十分ではない場合が多く見受けられます。

【ポイント2】分野が複数に分かれていることによる「勉強の難しさ」が苦手意識に

現在、理科は4つの分野に分かれています。しかも、それぞれの分野は比較的独立しており、分野が変わるごとにある意味ゼロベースで学習をしていくことになります。その過程である分野に対して好き嫌いや苦手意識が生まれてしまうケースも見受けられます。分野による好き嫌いや苦手意識があると、バランスよく点数を取ることが難しくなり、成績が伸び悩む原因になりかねません。

理科の成績を上げるための重要なポイント

【ポイント1】理科の学習に大切なのは「興味と好奇心」。楽しみながら理解を深めよう

それでは、理科の成績を上げるためのポイントについて触れていきます。まずは興味をもって、構えることなく、楽しみながら学習を進めてほしいと思います。探究心や好奇心が湧いてきたら、それをきっかけに学問としてサイエンスをもっと好きになり、受験理科として負けない力をつけてください。

理科は物理分野、化学分野、地学分野、生物分野の4つの分野に分かれています。以前は中学理科は1分野、2分野と別れていましたが、今はその区切りはありません。

他の教科と異なるのは、学習内容を学年間で入れ替えができることです。以前は天体は中1で履修していたのですが、今は中3で学ぶようになって久しくなりました。ひとつの単元が他の単元に引っ張られることなく独立しているので、短期的に集中して学習すれば、実は結果が出やすい科目でもあります。

【ポイント2】生活に密着している点や壮大なロマンを感じて「理科を好きになる」ことが大切

どの科目においても言えることですが、理科が得意になりたい、成績を上げたいと思ったら「理科を好きになること」が一番の近道であると思います。

理科は、私たちの日頃の生活に密接に関わる科目です。生活していること·生きていることには、小さくも大きくも理科が関わっていることを意識するようになることではないでしょうか。

例えば、今日食べたご飯は「単子葉類」で、キャベツは「アブラナ科」で…と思うことも面白いですし、超新星爆発によって私たちの元が誕生したことや、アンモニアの製造過程で軍事力が強化されてしまったこと、ミトコンドリアDNAによって人類の起源が分かること、ニュートリノが私たちの体を1秒間に何兆個も通過していることなど、壮大なことを知るのもまた面白いです。

【ポイント3】他の科目を優先して、理科の学習を疎かにすると「点の取りこぼし」につながる

さて、「受験科目の理科」のように特化して考えるのであれば『理科を制するものは受験を制する』という意気込みを持ってください。高校受験も大学受験も英語と数学には時間をかけているので自信はあるけれど、意外と理科や社会の授業時間や学習時間が少ないため取りこぼしてしまい、志望校のランクが下がるということがあります。決して理科をおろそかにしてはなりません。熊本の四高を受験する仲間(ライバル)達は、理科・社会での取りこぼしが圧倒的に少ないのです。

【ちょっと一息】熊本県公立高校入試で開成ゼミナールの授業の成果を存分に発揮することができました!

今年度の熊本県公立高校後期入試の理科において、月食の問題(月食が終わるときの月の形)、地震計の不動点、0を含めた震度は10段階であることは、受験直前に当ゼミナールで授業しています。地球の影の大きさが月の輪郭よりも大きいこと、月と太陽の見かけ上の大きさの記述もまさに説明したてでした。

少し手前味噌になりますが、受験前日に国語の漢字を12題ほど演習しましたが「簡潔」という漢字がそのまま出題されました。英語では仮定法過去、原形不定詞の文も前日に。数学の箱ひげ図等も抜かりなく押さえましたので、今年の受験は実力よりも5~10点上乗せになった感があります。

今年はまた気を引き締め直し、この特需がないことを念頭に指導しなければなりませんが、時間と情熱をかけて受験に取り組んでいますので、自信をもって受験指導に当たらせていただきます。

開成ゼミナールの「理科の成績が上がる学習メソッド」

それでは、理科の成績を上げるための学習法をお伝えしていきましょう。まずは授業で絞り込んだポイントを効率的に押さえ、イメージを定着させ、解法を学んでいきます。これはすべての科目に言えることですが、インプットを行った後のアウトプットが非常に重要です。

そのため、スモールステップ型のチェックテストを授業内で実施していきます。問題演習→問題の本質を押さえて定着させることで確実に理科の学力は向上します。

解いた問題の解答のまとめ=まちがい直しは徹底して行いましょう。そして、プラスアルファの教材を1~2冊ほど用意し、徹底して自学で進めてみてください。そして自習した教材で出てきた疑問点を教師に質問をすることです。この「質問する」という意識と行動がとても重要です。

昨年の夏のことですが、当ゼミナールの生徒さんで、100回以上も質問に来てくれた子がいます。その子は以後の学力が大きく伸びました。質問をして分からないことを一つ一つなくしていく。このような意識と努力は、必ず実を結ぶものです。

その他には実践型の特訓に加え、授業中に実施する記述特化、計算特化プリントにて実力の伸長を図ってください。

理科の問題は見た瞬間、反射的に解くことができる、というほど問題をこなすのがベストです。そうすることによって、初見の問題にも対応できるようになり、また、難易度が高い問題を自信をもって敬遠することができるようになります。

トップレベルの受験生がしのぎを削る熊本県公立高校入試においては1~2点が非常に大きな差となります。数学の難問も2点ですが、中レベルの理科、社会の問題も2点ということがあります。公立高校入試で難しいのは、難問を解くことではなく、中レベル以下の問題でとりこぼしを減らすことです。

受験にあたって、きちんと学習法や受験テクニックを身につけたい!そういう生徒さんには、是非とも当ゼミナールで受験に向かわれることをお勧めしたいと思います。

受験において注意すべきこと、点数をしっかり積み上げる受験テクニックを習得するのはもちろんのこと、厳しい競争やプレッシャーに打ち勝つメンタルも鍛えることができます。

当ゼミナールは、受験を熟知したハイレベルで独特な指導を行うこと、生徒さん一人一人に対する強い想いを持ち続けること、生徒さんを支える保護者様に対する責任を果たすこと、そして生徒·職員とも当ゼミナールに誇りを持てることを信条とし、日々努力しております。

熊本の四高合格を目指すならば、開成ゼミナールを体感していただきたいと思います。しっかり自分と向き合いながら、真剣に勉強することで、学習面だけではなく様々な面がレベルアップすることを実感できるでしょう。

この「おっ!レベルが上がった!』という感覚は日々の積み重ねにより、細部のことがひとつひとつしっかりと組み合わさって土台となり、その土台を自分の力を信じて磨き上げ、周りの人のサポートに感謝しつつ頑張った結果、実感できるものです。

そうして身につけた力は受験だけではなく、今後の人生における大きな源になり、自信になると確信しています。高校受験を単なる受験と捉えずに、受験を通して人生の基盤の1つにすることや、人生の縮図を感じることも、中学生時代という人生における素晴らしい時期をすごし、自己の成長の過程において、大きな大きな糧になることだと思います。

『苦労は買ってでもしよう!私たちと心を合わせて、一緒にがんばっていこう!!』

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